金目川は丹択山麓の豊かな湧き水と、丘陵からの支流も集めて平地を潤し、平塚の豊かな海を育ててきた川です。かつてはその水のおかげで農業が栄え、また、農業の営みが川や流域の生態系と景観を守ってきました。
しかし、近年の急速な産業や生活様式の変化によって上流部の山地や農地が荒れ、山に降った雨はすばやく流れ下って護岸を壊し、平常時には水量が減るとともにゴミが取り残されたりしています。
一方で、今も上流部にはカジカガエルが鳴き、中流部ではヤマセミ、カワセミが、下琉部では数種類のサギが見られるなど、豊かな自然が残り、地域の集落には独自の行事や活動が住民の間で守られている、恵まれた流域でもあります。
このような金目川水系流域の自然と文化を守り育てていくネットワークの構築を目指し、金目川水系流域ネットワークは活動しています。
金目川水系流域ネットワーク会員からの活動レポートです。
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金目川水系流域ネットワークでは、毎年8月16日(前後する場合もあります)に金目川水系全流域の約50ヶ所の地点において、13:00~15:00の間で一斉温度調査を行っています。
毎年、同日(前後する場合もあります)、同時刻に河川の水温や気温の調査を面的に調べることで、金目川流域の水循環やアユなどの生息環境との関連を知る情報になるのではないかと考えています。
金目川水系流域ネットワークでは、毎年6月に、流域の 54 橋地点でCOD調査を行っています。
COD(化学的酸素要求量)とは、水中の有機物を酸化剤で酸化した際に消費される酸素の量。湖沼、海域の有機汚濁を測る代表的な指標であり、この値が大きいほど、水中に有機物等が多く、汚濁負荷(汚濁の度合い)が大きいことを示しています。
金目川では、上流は水が澄んでいますが、 下流にいくほど濁っています。下流ほど都市化が進み、私たちが生活していくうえで川を汚しているようです。
(新)■ 2022年3月20日、神奈川工科大主催の「河川水温についての市民フォーラム」で会員の旭 誠司氏が発表しました。
■ 2018年12月15日に平塚市内で開催された「平塚市の災害へ備えについて考える講演会」で会員の西岡 哲氏が講演しました。
■ 2005年に開催した「金目川水系ネットワーク フォーラム2005」で、会員が研究発表しました。
2023年度(令和5年度)の活動計画です。
会員数 2023年4月1日現在 40名
▮2023年度(令和5年度)